HUAWEI Band 7 と HUAWEI Band 6 のどちらも使って分かったこと

HUAWEI最新モデルの良し悪し

HUAWEIから2022年モデルの最新のスマートウォッチシリーズが発売となり、界隈を賑わせていますね。
以前記事にした「2年間Apple Watchを愛用した私が、HUAWEI Band 6に変えた理由」という記事を多くの方に読んでいただいておりまして、今回も僭越ながら最新モデルのHUAWEI Band 7と比較をしましたので、ぜひご覧ください。

スマートバンドを語る上で筆者が前提にしていること

前段でお伝えしたい内容として、筆者がApple Watchなどのハイエンドモデルに手を出さず、ローエンドモデルを身につける理由については、以前記事にしたHUAWEI Band 6の記事をお読みいただけますと幸いです。

2年間Apple Watchを愛用した私が、HUAWEI Band 6に変えた理由

お時間のない方に向けて、端的にお伝えすると下記の通りとなります。

・小ささすぎず、大きすぎないサイズがいい
・日付と時刻の確認(文字盤のアレンジ)ができればいい
・iPhoneに届く通知が確認できればいい
・iPhoneを鳴らす機能があれば嬉しい
・睡眠の質や心拍数などのヘルスケア数値を取得したい
・ある程度の防水を求めたい
・ランニングなどの消費カロリーを可視化したい
・充電の回数が少なく済むものを利用したい

要は、ハイエンドモデルでなくても実現できる機能しか求めていなかったということでした。

結論から言うと、上記の前提を今回のHUAWEI Band 7 はもちろんクリアしており、さらにグレードアップして帰ってきた!と言うことになります。

例えば、iPhoneのミュージックコントロールを時計でやりたい・Apple Payで決済したいといった、Apple Watchでしか叶えられない機能を優先される方は、正直HUAWEIやXiaomiといったローエンドモデルを最大の武器にしているメーカーのスマートウォッチを使用するのはおすすめしませんので、そっとこの記事を閉じてください。

でも、

  • どんな性能があるのか気になる!
  • 安いって聞いたけど、どんな感じ?
  • 実際使ってて不便ないの?

といった実情を知りたい方は、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

HUAWEI Band 7の基本スペック

まずはじめに、HUAWEI Band 7の基本スペックについて解説していきます。

カラーバリエーションカラーバリエーション
ウィルダネスグリーン
フレイムレッド
グラファイトブラック
ネビュラピンク
サイズ縦44.35 x 横26 x 厚さ9.99 mm(最薄部)
質量約16 g(ベルトを含まず)
ディスプレイ1.47 インチ AMOLED
194 x 368ピクセル
材質耐久性ポリマー
ストラップグラファイトブラックシリコンベルト
ネビュラピンクシリコンベルト
フレイムレッドシリコンベルト
ウィルダネスグリーンシリコンベルト
センサー加速度センサー
ジャイロセンサー
光学式心拍センサー
操作部電源ボタン、機能ボタン
充電端子磁気充電ポート
対応OSAndroid 6.0以上
iOS 9.0以上
防水5 ATM 防水*
通信規格2.4 GHz, BT 5.0, BLE
動作環境-10 ℃~+ 45 ℃
充電電圧5V 1A/1.5A/2A
バッテリー持続時間通常使用で14日間*
付属品充電クレードル付きUSBケーブル x 1
クイックスタートガイド&保証とアフターサービスのご案内 x 1
公式サイト「HUAWEI Band 7 スペック」より引用


*5 ATM規格に準拠したデバイスは、ISO規格22810 : 2010に基づく水深50メートルでの耐水性を備えています。これはプールや海の浅瀬で水泳をする際に使用できることを意味しています。但し、スキューバダイビング、水上スキー、または高速の水流や浅瀬ではない所(水深50メートル以下)での水没を伴うその他の活動には適していません。

*14日間は、24時間心拍数モニタリングON、睡眠モニタリングがON(HUAWEI TruSleep™ OFF)、メッセージ通知ON(1日平均50メッセージ、電話6 回、アラーム3回)、1日に200回画面表示、毎週30分のワークアウトをした場合のファーウェイラボのテスト結果を参考にしています。


HUAWEI Band 7の特徴

それではスペックを眺めながら、今回のアップデート含めた特徴をご紹介します。

AOD(Always On Display)

AODが待望の搭載!

今回の目玉機能AOD(Always On Display)ですが、常時文字盤点灯の機能になります。通常のスマートウォッチでは時計を傾けないと時刻が確認できませんが、最小限の輝度で時刻表示だけすることが可能になる機能です。

ローエンドスマートウォッチにも搭載される日を夢見ていた筆者は、非常に嬉しいアップデートとなりました。

文字盤のアップデート

前述のAOD機能に加えて、文字盤のアップデートも充実しています。その数なんと4,000種類以上(無料・有料含む)!月の満ち欠けが可視化されるムーンフェイス機能や自身の撮影した画像を文字盤にする機能も搭載されているため、好みの文字盤に毎日変更することだって可能です。

HUAWEI TruSeen™ 4.0

心拍数を24時間モニタリングすることができる機能です。心拍数が一定のレベルを超えた時はアラートが表示され、また血中酸素を常時モニタリングすることや血中酸素レベルが設定値よりも低くなった場合に、本体が振動し、アラートを鳴らすことも可能です。

HUAWEI TruSleep™ 2.0

HUAWEI独自の睡眠スコアモニタリング機能で、レム睡眠含む4種類の睡眠の質と時間、呼吸の質などその他にも6種類の計測システムを駆使して200種類以上の睡眠アドバイスを提供してくれます。

HUAWEI TruSport™

ランニングや水泳・縄跳びなど合計96種類のワークアウトモードを搭載しており、ハイエンドモデル同様の機能でランニング能力指数、最大酸素摂取量、回復時間、トレーニング効果などの科学的なモニタリングを行い、運動能力の向上をサポートするHUAWEI TruSport™プロスポーツアルゴリズムが搭載されています。

HUAWEI TruRelax™

前機種から引き続きストレスモニタリング機能搭載。長時間のデスクワーク時にモニタリングをして呼吸整えたり、リマインダーで体を動かすよう催促をくれる機能はApple Watch同様の機能で非常に重宝します。

最長2週間の電池持ち

公式サイトにも大々的に宣伝している通り、最長2週間のバッテリー持ちを謳っています。後述しますAODが実際どのくらい電池持ちがあるのか?といった検証のように各種機能をONではなく、最低限の機能をONにすることで10日〜14日の電池持ちが実現できます。

豊富なカラーバリエーション

今回の製品ラインナップは4色展開となります。ベルトのカラーと本体カラーが違うのが面白いのですが…

なぜ分けたのかは謎です。

本体カラー

ダークグレー

ゴールド

グリーン

レッド

ベルトカラー

グラファイトブラックシリコンベルト

ネビュラピンクシリコンベルト

フレイムレッドシリコンベルト

ウィルダネスグリーンシリコンベルト

iPhoneで対応していない機能

今回搭載された機能の中に、非常に嬉しいものがありました。

ウォッチ操作で完結できる「音楽再生コントロール」
スマホのカメラの「リモートシャッター機能」
各種SNSやSMSなどの「クイック返信」

上記の機能は、残念ながらiPhoneでは非対応となります。
音楽再生コントロールはAndroidのみ、リモートシャッターはEMUI8.1以上を搭載したスマートフォンのみ、クイック返信はAndroid 7.0以上のスマートフォンのみ可能となります。(クイック返信のみ後日アップデートで追加されるそうです)

Apple製品との大きな差異となりますので、買ってガッカリすることが予想される方は十分注意しましょう。

その他にも水深50m防水の5ATM機能やスマートフォンを探す機能などは、前機種HUAWEI Band 6 と共通になります。

実際に使ってみて分かったHUAWEI Band 6との比較

では具体的に、実際に使ってみて分かった本機種と前機種の比較をしてみます。

スペック比較

HUAWEI Band 7HUAWEI Band 6
サイズ縦44.35 x 横26 x 厚さ9.99 mm(最薄部)縦43 x 横25.4 x 10.99mm(最薄部)
質量約16 g(ベルトを含まず)約18 g(ベルトを含まず)
ディスプレイ1.47 インチ AMOLED
194 x 368ピクセル
1.47インチAMOLED(有機EL)
194 x 368ピクセル
AODありなし
防水5 ATM5 ATM
動作環境温度: -10℃~45℃温度: -10℃~45℃
充電端子磁気充電ポート磁気充電ポート
ボタンスクリーンタッチ+サイドボタンスクリーンタッチ+サイドボタン
Amazon価格7,880円6,072円
購入リンク購入はこちら購入はこちら
Amazon価格比較

ご覧の通り若干の数値感が異なることがお分かりになるかと思いますが、実際手に取ってみると意外と別物の感触です。手首が平らな筆者の場合、HUAWEI Band 7の方が丸みを帯びずスクエア型になっているので、フィットしている感があります。

また基本スペックは概ね変更がないため、HUAWEI Band 6でも事足りる感は正直否めないです。

Amazon価格(2022年6月現在)で比較しても、最新機種としては大きく価格差はないものの、ここに来てHUAWEI Band 6のコスパが恐ろしくなっています・・・

中身の部分でAODやTru関連の最新機能を使いたい方はBand7を選択してみましょう!

電池持ち

今回買い替えにあたって一番気になっていたのが電池持ちです。
過去記事でお伝えしております通り、HUAWEI Bandは本当に2週間近く電池が持ってしまうので驚異的ですが、AODを採用したことで必ず電池持ちは悪くなります。

実際に購入後AODやその他のモニタリング関連は全てONにした状態で装着をしたところ、持って3日と言う結果になりました。


正直、前機種の電池持ちに対する感動からは、ちょっと残念な結果となりましたが常時点灯しているので当たり前ですね。
逆にApple Watchと比べて、AODで3日も持つのめっちゃ凄くないか?となっています。

実は充電器は前機種と互換性があり、普通に急速充電をしてくれるので電源周りの抜き差しをしなくて済む点と、純粋に予備ケーブルが増えて嬉しく思います。

HUAWEI Band 7をオススメする人・しない人

最後に、ここまでの解説を踏まえてHUAWEI Band 7をオススメする人としない人に分類して、結論をまとめたいと思います。

HUAWEI Band 7をオススメする人

・AODでハイエンドモデルのような機能を味わいたい方
・最長2週間のロングバッテリーでずっと体調モニタリングをしたい方
・Androidスマホをお持ちで、クイック返信を活用したい方
・低価格で最新型のスマートウォッチを手に入れたい方

HUAWEI Band 7をオススメしない人

・Apple Watchでした使えない機能を利用したい方(タッチ決済など) 
・別にAODに魅力を感じない人(HUAWEI Band 6で事足りる方)

間違いなく2022年で5本の指に入るであろう、最強コスパスマートウォッチ「HUAWEI Band 7」について、解説しました。
前機種のHUAWEI Band 6でも事足りるかも?と思う方が多くいらっしゃるかも知れませんが、小さいアップデートが心に刺さるユーザーも少なからずいます。
ぜひご自身に合うスマートウォッチを探す旅の参考にしてみてください。